昭和レトロ放浪記

古い街並み・純喫茶・ノスタルジーな世界を求めて

三重

【三重県鈴鹿市】圧倒的高級感・純喫茶ロスカ

【三重県鈴鹿市】圧倒的高級感・純喫茶ロスカ

2020年夏に日本を周遊する中で、九州から東北まで多くの純喫茶を訪れていた。
その中で、インパクトの大きかった純喫茶が、三重県鈴鹿市にある「純喫茶ロスカ」である。

2019年、ツイッターでフォローしている、QVCさんの投稿を見て、「これは・・・行かねば!」と、マーキングをしていた場所。

このゴージャス極まりない「純喫茶ロスカ」を訪問した記録を紹介したい。

名古屋から和歌山方面へ

名古屋での撮影を終えた私は、和歌山方面へ車を走らせていた。
途中で気になっていた、四日市を訪問するが、
お目当ての商店街はその一部を残して、ほとんど消失していた。

がっくりと肩を落とした私は、四日市から20分程の距離に、1年前にマークしていた純喫茶の存在に気づいた。
次々と潰れていく全国の純喫茶。いくなら今しかないと、訪問を決意した。

「鈴鹿市駅」の前の通りからほど近く、歩道がきれいに整備された真新しい雰囲気の商店街。
この通り沿いに純喫茶ロスカは存在していた。

駐車場がよくわからず、いったん通り過ぎてUターンして戻った。
出入り口の脇にあるトンネルを潜った先に駐車スペースがあった。

いつも緊張する入店

毎度の事ながら、はじめてのお店は緊張してしまう。
ドアを開けて中へ入ると右手にカウンター。左手から奥にかけてテーブル席がずらりと並んでいた。
カウンター席には常連さんが座っていたので、彼らに会釈をしながら「席はどこでも大丈夫ですか?」とマスターに聞いた。
「どこでもいいけど、隣で解体工事していて、音がうるさいけどいいかしら?」

私はこのお店にこれただけで満足していた。少々の音など気にするはずもない。
全然大丈夫です、と伝え、右手の一番奥の、窓際の席に座った。

豪奢な内装

長い車の運転で疲れ、真夏で火照った体をアイスコーヒーが冷ましてくれた。

窓の外は庭園のようになっていて、その奥では隣家の解体作業をしていた。
ガガガガガガ!!!と重機の音と、瓦礫が壁に当たっているような衝撃がする。こちらの建物がどうにかなってしまうのではという心配をしてしまうほどの衝撃。

しばらくすると、カウンター席に座っていた常連らしきお客さん2名が帰っていった。
マスターと二人だけ。これは話を聞くチャンス!と、お会計と同時に切り出してみる。
「あの・・・わたしは純喫茶が好きで全国を巡っていて、このすばらしい店内の写真を撮ってもよいでしょうか?」
マスターは、まあなんて大きなカメラ、といいながら快諾してくれた。

時間を見ると、15時50分。16時には閉店してしまうようだ。
私は急ぎ気味で、店内を撮影する事にした。

国会のようなソファ

店の雰囲気を作っているのが、この赤いソファだろう。
花柄でベロア調の生地を使っている。

マスターに聞くと、国会を真似たものらしい。かなりゴージャスな印象である。

個性的な照明

このドーム状のつぼみのような美しい照明。

花柄があしらわれている。

お皿はノリタケの食器

マスターがかなり強調していたのがこの食器。
Noritake使っているのよ!と言っていたが、わたしはブランドの事はよくわからない。

調べてみると、欧米でも人気を博した、高級食器ブランドであるらしかった。

超高級な雰囲気漂う純喫茶

壁のデザインもすばらしい。
奇抜でありながら、模様や色が調和している。

さきほどまで常連さんが座っていたカウンター。
絶妙な角度で曲げられている。

店名はかき回すかき乱すという意味

帰り際、マスターに「ロスカ」の由来を聞いた。
この時のメモがどこかにいってしまい、記憶が定かではないが、
なにか外国の料理の手法で「かきまわす」という意味らしく、
この鈴鹿をかき回す、かき乱すつもりで、オープンしたと話をしてくれた。
その言葉の通り、鈴鹿をかき乱したのよ、とおっしゃっていました。

とてもかっこいいマスターでした。

撮影時間は15分前後しかなく、急ぎ足で店を出る事になったが、
この場所にこれた事に感謝し、わたしは店を出て鈴鹿を後にした。

おしまい

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